前回、サンスター製ZX-25R用のブレーキディスクを使えばブレンボキャリパーのブレーキパッドを無加工で使用できるという起源主張をしました。
世界初の試みです。Ninja400 ブレンボでも、Ninja250 ブレンボでも同様です。
大会や練習会が軒並み中止になりタイヤ代の出費を抑える事が可能となり、ブレンボキャリパーを入手できました。
元々の計画ではブレンボキャリパーの導入はありませんでした。ブレーキディスクの関係や、しょうもない理由が重なり導入に至ったというわけです。
そんなわけでブレンボキャリパーの選定は適当で1番安い奴です。色も納期が早いやつです。CNCとかとても興味が無く、とにかく1番安い奴です。
物が届きました。
サポートはアクティブ製です。特に理由はありません。けっこうアクティブ製のパーツは数多く採用しています。国内メーカーなので色々都合がいいです。ゲイルスピードもアクティブのブランドです。たぶん。
とりあえず仮組み。
純正ブレーキディスクに組んだのですが、見てもわかるぐらいディスクに対してキャリパーが大きく、ブレーキパッドがディスクの為当たり面からはみ出てしまいます。ホイールを回せる状況じゃなかったので確認はしてないですが、フローティングピン当たるかも(確認してないのであくまでもかも?)しれません。
それから、ブレーキホースの位置も確認。目視ですが、バンジョーボルトの位置がピッタリ同じ位置で朗報でした。ブレーキラインを考えなくて良いのは神。
すぐに取り付け。エア抜きに2時間はかかった。エア抜きは特に小細工はせず普通ににぎにぎしてるだけなので時間がかかります。
純正キャリパーだったらキャリパーにフルード入れてから交換するのですぐエア抜きが終わるのですが、ブレンボの奴はなんかバンジョーのところの穴が小さくてフルードが入っていかなかったのでそのまま交換しました。あとでよく観察するとブリーダーの所を利用したらフルードぶち込めそうです。
それとブリーダーボルトの工具サイズが11mmでした。何故か11mmのメガネ持ってたので助かりました。インチサイズで11mm付近ってあるんですかね?海外製はよくわかりません。
ブレーキパッドとディスクの当たり方の写真
自分で見てもなんだかよくわからないですが、パッド無加工でもフローティングピンは干渉しない事は確認できました。
取り外した純正キャリパー
何回も測った事あるんですが、ピストン径を測りました。たぶん27mmかも。ちゃんとピストンを取り外して測定しないと正確な値が出ないのであくまでも27mmぐらい。
早速
ブレンボキャリパー×サンスターディスク
で走りに行きましたが、トランポに積む段階でわかってはいました。なんならキャリパー買う前からわかっていました。
レバーのタッチ感がいつもより結構柔らかい。ストロークが大きい。走る前からこれはダメだと思いました。でも一応30分ぐらい走りました。意外と走れますがストロークが大きくなった分レバー位置を遠目に設定する必要があり、強いブレーキをかけるとストロークがカンスト手前までいきます。なんならカンストです。でも乗れないわけではない。むしろこれが普通だと思う人もいるかもしれません。でも個人的な好き嫌いでブレーキのタッチ感は硬めで、レバー位置を手前に持ってくる方がしっくりくるのでやっぱりダメでした。自分の走り方はフロントブレーキ依存なのでしっかり拘りたいです。
という事件があったので
その日でブレンボキャリパー取り外しました。
純正に戻しました。ディスクも純正に戻しました。
レバーを握ると安心のいつものタッチ感とレバー位置。
取り外したブレンボ組
サンスターのブレーキディスク
ブレーキパッドの当たり面が見えるかと思います。上手く説明できないですが、この当たり面だと偏摩耗するんじゃないかと予測しています。偏摩耗しても問題なくる使用できればキャリパーとディスクの関係は上手くいきそうです。
20210513追記
サンスターのHPにはディスク有効幅32mmとなっていて、ブレンボパッドは34mmなのでmm削るのが正解かも。でも約6mmのパッド削り加工が必要に対して、ディスクの当たり面は6mm余ってるからアクティブ的にはイケるかも。意地でも加工したくない。
最後に今回の問題となったマスターのピストン径。
ゲイルスピード のHPにマスター適合計算が出来るツールがあります。これを元にピストン径を選定します。
このツールはゲイルスピードマスターシリンダー用なので他のラジポンや横型マスターでは計算できません。参考にはなると思います。
まずは純正キャリパーの計算から。
純正キャリパーのピストンサイズは27mmとしています。
例えば、14φだと、見る所はトータルレシオの65.09とか61.26とか57.86とかです。この数字が高いほど柔らかい(ストローク大)タッチ感となります。16mmレバー比とか17mmレバー比、18mmレバー比というのは、マスタシリンダー側でレバー比を調整する機能があり、それぞれの設定値です。硬めにしたい場合は17mm柔らかめは16mmにするといった感じです。
現在のセッティングは14φでレバー比は16mm付近を使っているのでトータルレシオは65.09となります。硬いタッチ/ストローク短いと書いていますが、あれは個人の主観によるので答えは自分しかわからないと思います。あくまでも目安。人によっては80以下だと硬い、90以下だと硬いなど、人それぞれです。だからあまり気にしなくて良い。そのため、自分の好みのタッチ感のトータルレシオがいくつかを見つける必要があります。他人のマシンで確認するなり、適当にマスターシリンダー買って基準を作るなり頑張ってもらう必要があります。ゲイルスピードのHPで90以下が硬めと謳っているからそれを信用しないように。バナナが美味しいかどうか決めるのはゲイルスピードではなくアタナシダイデス。
とりあえず自分の好みのトータルレシオは65.09という事だけどを抑えます。
65.09
65.09
65.09
次にブレンボキャリパーで計算します。たぶんブレンボキャリパーのピストン径は34mmと30mmです。測定してないけど34/30って何かに書いていたのでそうだと思ってます。
14φのトータルレシオを見ると硬めの18mmレバー比にしても81.59です。
先ほどの好みのトータルレシオ65.09と比べると高くなっている事がわかります。約16の差が具体的にはどれくらいかはわかりませんが自分自身の感覚的にはわかります。とにかくトータルレシオ81.59は個人的には柔らかすぎるのでダメです。
つまりこれ以上硬めのセットを出すにはレバー比だけでは調整できず、マスター側ピストン径の変更をする必要が出てきました。
ということで、好みの65.09を満たせるマスター側ピストン径は16φです。
ブレンボのマスターシリンダーとかには15φとかもあったような気がします。ゲイルスピードHPで計算はできないけど…
とにかく16 φに変更すれば、好みの65.09をカバーできます。
といった具合で計算しました。
実際には好みの65.09でも少し硬いなと感じていたので16φだともう少し柔らかい方向に調整できるので理論上は完璧です。65.09で少し柔らかいなと感じていたらブレンボマスター15φも考えていたかもしれません。
あとアクティブのサポートの取説にブレンボキャリパーはラジアル16φ推奨的なことも書いていたりします。
そのままラジポン購入の流れでしたが、納期が数ヶ月で、取替はしばらく先になりそうです。さすがにお金もヤバめだったので納期でストッパーの役割を果たしてくれて助かりました。
また、ラジポン更新したら、キャリパーとディスクとの相性も含めてお知らせできたらと思います。
あ~
あとホイールとタンクキャップも残ってる…
おわり