前回からの続き(リンク編手中)
前回はルトアールのスイッチがAndroid端末との相性が悪くてテンキーをスイッチ代わりにすると言ったところでした。
それでは早速テンキーを改造します。
適当にネットで調べて参考にしました。
http://home1.catvmics.ne.jp/~togachan/data/com-if-ten.pdf
裏側にねじ止めされているので外します。ネジが見当たらない場合は滑り止めのゴムを剥がすとネジがあったりします。
中身はこんな感じです。
上側の基盤だけを抜き取ります。
ピアノの鍵盤みたいに端子があります。
この写真で右側から数えて1~12あるんでるが
例えば1番と6番を短絡するとUSBの出力に6という数字が入力されると言った感じです。参考URLと微妙に違う感じがしたので自分で調べてみました。
全部調べるのはだるいのでこの辺にしておきました。今回はスタートを「+」、ゴールを「-」で運用します。全部で4個の端子を選ぶ必要があるのですがなるべく隣り合わせにならいようなキーを選んだ方が半田が楽です。今回は右から数えて3,4,8,9を半田付けします。
最終的には4と9をスタート用の光電管に繋いで3と8をゴール用の光電管に繋ぐことになります。
半田がとても大変でした。間隔も狭いし、半田は乗らないし、すぐ半田が剥がれます。少し端子を研磨して地金を出して半田付けしました。
半田付けした後は動作確認した後にボンドで仮止めしてさらに、JBウエルドで固めました。ここまでやらないと絶対に半田が剥がれます。この辺はテンキーの種類でやり方が変わると思います。
この作業で半日以上費やしました。
次に、テンキーから取り出した改造した基盤をケースに収めます。まずケースに穴を開けます。ケースはダイソーで好きなサイズのタッパーを買います。
自己流のやり方ですが、まず適当なトンがってるやつで下穴を開けます。
次にドリルビットで下穴を拡張します。電動工具がある人はそれを使えばいいと思います。今回は電動工具が無いので手でグルグル回して下穴を拡張しました。
尖ってればなんでもいいと思います。
次にハサミでグリグリ穴を拡張します。バナナクリップのメス側が取り付けられる大きさまでハサミでグリグリします。
最後にヤスリでバリを取り、滑らかにして穴開けは終了です。この穴を沢山開けます。
USB用の穴も開けます。やり方は適当。カッターナイフとかで適当に開けます。
ケーブル保護のためゴムブッシングを付けます。
こんな感じで、出来上がり。
それから今回使ったテンキーは接続時にデフォルトでNUMLOCKキーが入力される仕様なので、インシュロックて強引にスイッチを押しっぱなしにしています。
NumLockキーは入力されてもアプリ的には問題ないのですが、無効なキーが入力されたというメッセージが出てくるのでウザいから対策しました。
こんな感じで出来ました。光電管の電源用のケースも同じような感じで作ります。
簡略図です。
コンセントの中の結線はY端子が安定です。出来れば丸端子が良いです。巻き付けでも出来ますが信頼度が低いので丁寧な結線が機材の総合安定度も向上します。
光電管の電源ですが電源はしっかりしたものを採用した方が良いです。適当な中古の自動車用バッテリーとか使うと光電管の動作が安定しません。
こちらでは調達の容易さから単3乾電池を採用しています。直列に8コ繋げばDC12Vを作れます。出来れば10コ繋いでDC15Vでも問題ないです。
最後に本接続をして動作確認したのですが、古い方の光電管の動作が不安定で、スタート側に古い光電管を接続するとアプリに無限に入力が入ってしまいます。ゴール側に古い光電管を接続すると問題が出ません。原因はわかりませんが、光電管に問題がありそうです。もしくは電源?
とりあえず動作テストも無事クリアしました。
でもごく稀にアプリ側で謎な動きが確認されます。安定感はアナログなストップウォッチ方式が良いです。ストップウォッチは間違いなく動作します。
以上こんな感じです。ゴール側にスマホを置くので、スタート側の接点用ケーブルは15m~20mぐらいあります。つまりスタートとゴールはそれぐらい離せるということになります。ゴール位置とスマホの位置も多少は離せます。まあケーブルの長さ次第です。電源は光電管の隣に置く仕様です。余ったスマホはアプリのサブ機能のリモート接続を使って無線で離れた位置からタイムの確認もできます。
今後の改善点は
ルトアールのスイッチを使えるようにする。
電源の強化(DC15V化)。片方は既に15V。
古い光電管の不安定原因究明及び解決。
他にもありますがこんなところです。
以上です。
あとは現場でちゃんと動くかどうか。
ダメだったらいつものストップウォッチ方式のスタートゴール共通単独計測仕様に切り替えます。
おわり